原発性肝癌|山下消化器内科|吹田市の胃腸内科・内視鏡内科

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原発性肝癌

原発性肝癌|山下消化器内科|吹田市の胃腸内科・内視鏡内科

原発性肝癌(肝細胞癌)とは?

肝臓を原発とし、肝細胞に由来するものです。多くが慢性肝炎から肝硬変を経て発生します。原因としてはC型肝炎が約60%と最も多く、ついでB型肝炎が15%となっています。他にアルコール性もありますが、近年は肥満を原因とした非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの発癌が増えてきています。

原発性肝癌(肝細胞癌)の危険因子は?

C型やB型肝炎ウイルスを保持する慢性肝炎・肝硬変、アルコール摂取、喫煙、肥満、糖尿病などが挙げられます。

原発性肝癌(肝細胞癌)の症状は?

腫瘍が小さいと自覚症状に乏しく、癌が進行して初めて症状が出現することが多いです。腫瘍が大きくなると腹痛(右脇腹の痛み)、腹部膨満感を自覚することがあり、また肝硬変を伴うことが多いため、黄疸や腹水が見られることもあります。

原発性肝癌(肝細胞癌)の検査は?

早期発見には腹部超音波検査+腫瘍マーカー(AFP、PIVKA-Ⅱ)測定が有用です。肝癌は自覚症状に乏しいため、前述の危険因子がある方は、定期的な腹部超音波検査と腫瘍マーカーの測定が望まれます。
肝臓癌の疑いがあれば、造影CT、造影MRI、肝生検などで確定診断を行います。

原発性肝癌(肝細胞癌)の治療は?

肝臓の状態(肝予備能)、腫瘍の数や大きさ、腫瘍の場所などにより治療方針を決めます。主な治療としては外科的切除、穿刺局所焼灼療法(ラジオ波、マイクロ波、エタノール注入)、肝動脈化学塞栓療法などが挙げられます。近年では分子標的薬による化学療法が導入されたり、また一部の施設では陽子線や重粒子線を用いた治療を行なっており、選択肢の幅が増えてきています。