胆嚢ポリープと胆嚢癌
胆嚢ポリープと胆嚢癌
胆嚢内に隆起する構造物で大半はコレステロールポリープであり、通常は無症状です。
直径1cm未満では経過観察とすることが多いですが、1cm以上のものや、ポリープのつけ根が幅広いものなどでは、悪性のリスクを考慮して胆嚢摘出術を行うことがあります。手術適応については、腹部超音波検査、CT検査、MRI(MRCP)検査、超音波内視鏡検査などで総合的に判断します。
胆嚢ポリープを指摘されている方は、1年に1回の超音波検査による経過観察をお勧めします。
胆嚢に発生する悪性腫瘍です。60歳以上の女性に多いとされています。40-75%の症例で胆嚢結石の合併が認められており、発症への関与が考えられています。
胆石症で胆嚢摘出を受けた患者様の約1%に偶然癌が見つかるという報告がありますので、胆石症の方は定期的な腹部超音波検査が望まれます。
初期は症状に乏しいとされており、ある程度進行してきますと、腹痛(みぞおちあたりからやや右側の痛み)、黄疸などが見られます。
胆嚢の壁は薄いため、癌が浸潤・転移しやすいので、定期的な胆嚢チェックが早期での発見につながると考えられます。
胆石や胆嚢ポリープを指摘されている方は定期的な検査をお願いします。
腹部超音波検査、CT検査、MRI(MRCP)検査、超音波内視鏡検査などで病期を推定し、総合的に治療方針を決めます。可能な限り外科的切除を行いますが、状態によっては化学療法の併用や、単独治療が行われます。